オーストラリアとカナダの学生ビザ申請について
2024.11.18
これまでは日本人にとっては、他国に比べて比較的に申請のしやすい表題の二ヵ国でしたが、 昨今の移民法の改正により、学生ビザの申請にも影響が出ています。 どちらの国も数年は、「学生ビザの発給数を段階的に減らす」という政策を公言をしていますので、 結果、申請のハードルは上がり、審査条件も含めて厳しくなっています。 この政策を打ち出している一つには、数年前のコロナも影響しているとも言われています。 コロナが納まり、経済的な回復を目指すために、多くの移民や非移民を受け入れたことで、 確かに経済的な効果を得たものの、その反動として自国民の生活にマイナスになることも出ています。 例えば、都市部での家賃等の高騰や、外国人労働者による就労先の減少などがあります。 ただ、どちらの国も移民や外国人労働者が重要であるという考えに変わりはなく、 そのために自国民の生活とのバランスを調整するために、まずは入国者数を減らす=ビザの発給数を減らして行く方針となっています。 その上で、より優秀な人材にビザを回していきたいという考えから、審査のハードルを上げているとも思われます。 オーストラリア学生ビザで言えば、Genuine Student (GS)制度や申請費の倍増が挙げられます。 GS制度とは「純粋な就学を目的とした、一時入国者であるかを審査する」制度です。 学生ビザ申請において、「純粋にオーストラリアでの就学だけを目的として、移住や就労につなげるわけでなく、 コース終了後は速やかに帰国をする」ということを証明する必要があります。 そのために、就学目的や申請者の現状等を、英文にて質問回答およびレターを提出します。 今後はその申告を証明するための補足書類の提出を、追加で求められる場合もあります。 それぞれの国での学生ビザ申請を希望する皆様には厳しいことですが、この流れは2025年更に強まるとも言われています。
一度で終わるテーマではないので、続きは次回に書きたいと思います。